妊娠初期の下腹部痛

妊娠初期の下腹部痛はあまり良い兆候ではない場合が多い様です。以下は妊娠初期におきる主な下腹部痛の症状となります。


子宮外妊娠

最初は無症状ですが、次第に下腹部が痛み始めます。それに伴い、性器からも少量の出血がみられます。

下腹部痛の原因

原因は子宮内膜に着床して育つはずの受精卵が、卵管等に着床することによります。これは卵管炎などで卵管の通過が悪い場合などにおきやすくなります。受精卵は子宮外では育つことができないため、卵管流産や卵管破裂が起こって大量出血することになります。

下腹部痛の治療法

超音波検査に腹腔(ふくくう)内出血が疑われる場合、膣から腹腔内を穿刺(せんし、=体外から血管・体腔内や内臓に注射針を刺すこと)して出血の有無を確認します。診断が着くと、開腹手術で子宮外妊娠を起こした部位を切除します。また、切除せずに腹腔内に腹腔鏡を装入して手術を行う場合もあります。


胞状奇胎

つわりがひどく、妊娠週数のわりにおなかが大きくなるのが特徴です。妊娠初期に性器から茶色の出血が見られたり、下腹部痛が起こることもあります。

下腹部痛の原因

胞状奇胎(ほうじょうきたい)は妊娠成立後に、胎盤の許にある絨毛(じゅうもう)組織だけが異常に発達することが原因です。これは受精卵の性染色体の以上で、母体には責任ありません。

下腹部痛の治療法 

診断が確定した場合、子宮内を掻爬(そうは、=治療や診断のため、子宮内膜をかきとること)で子宮の内容物を除去します。通常は一週間の間を置いて二度掻爬します。その後は経過を見ながら一年ほど避妊します。その後医師のOKが出れば妊娠も可能です。


切迫流産(せっぱくりゅうざん)

切迫流産は通常の月経より少ない出血があり、下腹部の張りや痛みを伴います。流産の危険性はありますが、胎児が元気な場合は妊娠を継続できる可能性が残っています。

下腹部痛の原因

胎児側に染色体異常がある場合と、母体側に頚管無力症(けいかんむりょくしょう)や感染症がある場合に起こります。

下腹部痛の治療法

基本的には絶対安静が必要となります。安静に胎児の生存を確認するなどし経過を観察します。黄体ホルモンの不足が原因と考えられる場合は、体内の黄体を刺激して分泌を促したり、天然の黄体ホルモンを補充します。また、切迫流産を乗り越えて無事分娩された赤ちゃんには何の影響も残りません。

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