初産の人の場合、陥没乳頭のような赤ちゃんが吸いつきにくい乳房の人が少なくありません。このような陥没乳頭のひとは、出産後スムーズに授乳できるように妊娠20週目に入ったら乳房の手入れを始めましょう。
陥没乳頭を赤ちゃんの吸いやすい乳頭にかえるには
陥没乳頭を吸い付きやすい形に整え、皮膚を丈夫にするためにはマッサージは欠かせません。時期的には胎動を感じ始める頃を目安とします。
妊娠初期に乳房を刺激すると、子宮が収縮をおこすことがまれにあります。ですから妊娠初期には、陥没乳頭であってもマッサージはしないようにします。
妊娠中期になるとそのような心配は少なくなります。それでも、マッサージ中に下腹部が張るようなときは一旦中止し、様子を見るようにしましょう。切迫早産の人は熱心に陥没乳頭の手入れをしないようにします。
陥没乳頭の手入れの仕方
乳房のマッサージは血行をよくし、乳腺の発達を促します。入浴中か入浴後だと体もあったまっていますので、この時間にマッサージすると最も効果的です。特に冬場は寒いので、部屋を暖かくし風邪を引かないように気をつけます。
もし入浴しないのであれば、手を良く洗った後蒸しタオルなどで乳房を良く暖めてからマッサージをしましょう。また、マッサージの際に乳房を傷つけないように、爪はいつもきちんと切っておくようにします。
なお、以下は陥没乳頭のマッサージの仕方です。
- 乳首周りを消毒綿できれいに拭きます。
- 乳頭にオリーブオイルかコールドクリームを塗ります。
- 陥没乳頭の場合は、親指と人差し指で乳頭を引っ張り出し、しばらくそのままにします。
- 乳輪(乳頭の周りの茶色い部分)に、親指と人差し指、中指の3本を当てます。
- 乳輪に当てた3本の指を乳輪に食い込ませるようにして乳頭を摘みます。
- 乳頭の付け根をつまみ、軽く引っ張ります。
- 4~6を3回繰り返します(陥没乳頭の場合は、4,5回繰り返します)。
- 親指と人差し指乳輪をつまみ、搾り出すように乳頭を圧迫します。乳管が開くと、薄い乳汁が出ることもあります。
- 人差し指と中指で乳頭をつまみ、親指の腹で乳頭を転がします。
- 親指、人差し指、中指で乳頭を左右にひねります。
妊娠37週を過ぎてから、乳汁の分泌があったら舐めてみましょう。最初はしょっぱく感じると思います。でも次第に甘くなってきますので心配は要りません。乳汁が甘くなってきたら、いつお産が始まっても大丈夫な証拠だといわれています。
陥没乳頭マッサージの際の注意事項
陥没乳頭の場合、陥没がひどいと引っ張ってもなかなか簡単には乳首は出てきません。その場合は指先で探るようにすると、奥のほうにしこりがあるので押し出すようにします。しかし、無理に引き出そうとすると、痛くなったり傷つけたります。無理をせず、毎日少しずつ出すようにしましょう。
それでも出てこない場合もあります。その場合は、乳頭を矯正するための「ブレストシールド」「乳頭吸引器」といった器具を使用します。これらの器具を使用する際はは自分で判断せず、必ず医師に相談するようにします。
マッサージ途中で、下腹部が痛くなったり張りを感じたら、マッサージを中止します。また、マッサージをしているときに母乳が出ることがたまにありますが、これは問題ありません。母乳が乳首にこびりつくようでしたら、ベビーオイルで柔らかくしてからふき取ると良いでしょう。



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