子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。子宮の内部や外側、頸部(けいぶ)など様々な部位に発生し、大きさや形も様々です。子宮筋腫が小さく胎盤から離れた場所にあれば、胎児に影響があまり及ばないため、合併したまま妊娠を継続し、出産することできます。

この子宮筋腫は、日本女性の5人に1人にあると言われているほどポピュラーな子宮の病気です。妊婦健診ではじめて子宮筋腫であることが判明する場合も多々あります。 


子宮筋腫の症状

子宮筋腫の症状としては、月経過多、不正性器出血、月経痛、貧血、下腹部のしこりなどが自覚できる症状です。ただし、妊娠時ということに関して言えば、月経過多と月経痛は除きます。

大きさは様々で、小指の先ほどの大きさのものから大人の頭より大きいものまであります。筋腫の数も数個から数十個まで人によります。また、急に増殖したり、10年以上ほとんど変化なしということもあります。

そのほか、強い痛みが起こったために子宮収縮が誘発され「切迫流産」になったり、胎盤に近い部分に筋腫ができた場合は「胎盤早期剥離」や分娩後の大出血の原因になったりします。

子宮筋腫の種類 

子宮筋腫にはできる位置によって症状が違ってきます。

粘膜下筋腫 

子宮内部に突き出た筋腫。不妊や流産・早産につながりやすい。有茎粘膜下筋腫といって、茎が伸びて膣に飛び出すものは手術が必要。

筋肉層内筋腫

子宮の筋層内にできる筋腫。大きくなると、不妊や流産・早産の原因になることがある。

漿膜(しょうまく)下筋腫

子宮の外側に向かってできる筋腫。胎児への影響も少なく、自覚症状もほとんどありません。ただし、有茎漿膜下筋腫の場合は、茎の部分がねじれたり、圧迫されたりすると激痛が走る。

頸部(けいぶ)筋腫

子宮頸部に出きた筋腫。出産時に産道を圧迫する位置にある場合は、帝王切開になる場合もある。


子宮筋腫の原因

子宮筋腫は卵巣ホルモンの分泌や働きが盛んな20~50才代前半の女性に見られます。また、閉経後に発症することはありません。このことより、子宮に影響を与える「卵胞ホルモン」が子宮筋腫の増殖に関係していると考えられてます。


子宮筋腫の治療法

子宮筋腫は、超音波写真で筋腫を映し出し、診断します。腹部の上から映し出す方法のほか、膣から器具を挿入し、子宮内の映像を観察する方法がとられます。さらに詳しく調べる際には、CTスキャンやMRI検査が用いられます。

子宮筋腫の治療はすぐ始められるわけではありません。大きさや痛みの具合、それが貧血を伴うか伴わないか、不妊症の原因になっているか、などの条件をクリアして、はじめて治療対象となります。

子宮筋腫の手術には「子宮を全摘出する方法」と「筋腫だけを摘出する方法」があります。どちらにするかは、年齢や妊娠の希望があるかを考慮して決められます。また、入院期間は1~2週間程度ですが、退院後もしばらくは自宅療養が必要となります。

子宮筋腫の手術を行わずに治療する方法としては、薬物治療があります。薬物療法の場合は、子宮筋腫を小さくしたり、症状を軽くするためのホルモン剤や、貧血に対する鉄分を補う薬、鎮痛剤、漢方薬などが使用されます。

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