失業保険受給中の老齢年金

厚生年金から支給される「特別支給の老齢厚生年金」は、60~64歳になると支給されます。ただし、厚生年金を受給できる年齢になっても厚生年金加入会社で働いていると、老齢年金が減額されます。これを「在職老齢厚生年金」といいます。


老齢年金とは

老齢年金は、老齢基礎年金、老齢厚生年金、退職共済年金という3種類があります。いずれも、老後の生活を支える終身保障の年金です。原則として65歳から一生涯支給されます。老齢年金のベースである老齢基礎年金(国民年金)をもらうためには、最低25年加入しておくことが必要です。


老齢年金が支給される条件 

老齢基礎年金(国民年金)が支給されるには、公的年金(国民年金、厚生年金、共済年金)への加入期間が25年以上ないといけません。これを受給資格期間といいます。これは通算で計算されますので、厚生年金に15年加入し、その後独立等で国民年金に変更後10年加入してもOKです。

また、この加入期間には

  • 育児休業中の保険料免除期間
  • 国民年金の保険料を全額免除された期間

も含まれます。これを国民年金の特別免除といいます。

老齢基礎年金に加えて老齢厚生年金が支給されるためには、25年の加入期間内に厚生年金の期間が含まれている必要があります。たとえば25年のうち10年間厚生年金に加入していた場合、老齢基礎年金(国民年金)に老齢厚生年金が10年分上乗せして支払われます


老齢年金が支払われる年齢

老齢基礎年金は、原則として65歳からの支給となります。ただし、年金額が減額されても良ければ60~64歳の間に繰り上げて受給することや、66~70歳に繰り下げて受給することも可能です。繰り下げた場合は、逆に増額されます。

なお、サラリーマンが老齢厚生年金を受給する場合、男性は昭和36年4月2日生まれ以降、女性は昭和41年4月2日生まれ以降は完全に65歳からの受給となります。


失業給付と老齢厚生年金支給

失業保険給付と老齢厚生年金(特別支給、部分支給、在職老齢厚生年金を含む)の併用の場合、以下のような問題が出てきます。

失業給付受給中に老齢厚生年金をもらえる年齢になった

この場合は、すでに失業給付をもらっている人が、部分年金や特別支給の老齢厚生年金の手続きを車間保険事務所で行うとき、「厚生年金保険老齢年金受給者資格停止事由該当届」を提出します。

これにより、老齢年金は支給停止の状態になりますが、失業手当の支給が終了すると自動的に支給停止は解除されます。

在職老齢厚生年金をもらっているうちに、退職して失業した

60歳の定年退職し、ハローワークで求職申し込みをする場合は、厚生年金の支給停止の手続きをしなければなりません。

ただし、一般的には部分年金や特別支給の老齢厚生年金を受けるよりは、失業給付を受けた方が多くもらえるので得策でしょう。


失業給付と老齢厚生年金が併用できるケース

失業給付と老齢厚生年金基本的には併用はできません。ただし、以下のような場合には併用できます。

  1. 昭和13年4月1日以降生まれで、特別支給の老齢厚生年金の受給資格期間を満たしている人
  2. 昭和14年4月1日以降生まれで、厚生年金の被保険者期間が20年以上、または35歳以後15年以上ある女性
  3. 退職時の年齢が65歳以上の人

また、老齢年金をもらっていても「高年齢求職者給付」という一時金は支給されます。

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