ボブ・ディラン「ライク・ア・ローリング・ストーン」でのオルガン・プレイも有名なアル・クーパーは、ミュージシャンとしてさまざまな可能性を見出そうとしました。68年のブラッド,スウェット&ティアーズ『子供は人類の父である』(デビュー作にして、この1枚で脱退)では、シカゴ以前にブラス・ロックを呈示しました。
翌年には、ソロ・アーティストとして『アイ・スタンド・アローン』でデビューします。72年には名盤と名高い『赤心の歌』を誕生させました。カヴァー曲とオリジナル・ナンバーで構成されたこの作品は、タイトルが示す通り"自らをさらけ出した"内容となっています。とくに、恋人に対する赤裸々なまでの想いを綴ったナンバー「ジョリー」「君はどこへ......」は多くのリスナーの胸に響き、大ヒットを記録しました。――マイルドなヴォーカル、瑞々しい鍵盤の響き、情熱的に鳴らされるストリングス......がひとつになり、ロック/ブルース/ジャズ/ソウル/クラシックの要素が溶け合った、甘く美しいサウンドを生み出す。そんな洗練された楽曲の数々は、今なお色褪せることなく、多くの者を魅了し続けています。
代表的なアルバム
Naked Songs [赤心の歌]
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アル・クーパーの最高傑作との呼び声も高い、73年発表のソロ6作目です。タイトルどおり、心の中をかざることなく表現しています。弾き語りが中心となっていますが、それゆえに心に響きます。聞き込むほどに味が出るといったところでしょうか。3曲目「ジョリー」、9曲目「君はどこへ...」はすばらしすぎます。
I Stand Alone [アイ・スタンド・アローン]
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自由の女神を真似たジャケットがユニークな69年のソロ第一弾です。ブラット・スウィート・アンド・ティアーズ脱退後、このアルバムを発表したのですが、このジャケットが表しているように、音楽的にさまざまなものを取り入れ、ひとつの型にとらわれないバラエティ豊かな選曲となっています。
You Never Know Who Your Friends Are [孤独な世界]
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1969年にリリースされた2ndソロ・アルバムです。運動を鎮圧する警官のモノクロ写真を使ったジャケットそのままに、当時の社会への警鐘をテーマにした作品が並ぶ、意欲的で前向きな作品となっています。音楽的にはノスタルジックな雰囲気漂うサウンドになっており、戦うこと、それに伴う孤独さを感じさせてくれます。
Easy Does It [イージー・ダズ・イット]
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70年当時はLP2枚組としてリリースされたソロ通算3作目です。カントリー・ロック調の作品からブルース・フィーリングあふれる作品まで、ゆったりとしたトーンの多彩なナンバーが並んでいます。代表曲である「Brand New Day」や「Love Theme」など魅力的な曲が多く収められています。カントリー、ジャズ、ブルース、インド風の曲などカラフルです。






