ザ・ストゥージズはヘロインの影響を色濃く感じさせる荒削りなガレージ、ハイヒールに派手な化粧がトレードマークのニューヨーク・ドールズはグラム・ロック、トーキング・ヘッズはヤッピー・ファッションの理知的で実験的なサウンド――そしてブロンディはこれら同世代のバンドとは一線を画す、甘くて魅惑的なパンクでコーティングされたポップ・ミュージックでした。
デボラ・ハリーのハッとするような美しさも手伝ってミュージック・シーンをリードするバンドとなったブロンディは、ニューヨークのクラブCBGBの客層にとどまらない多くのリスナーたちにアピールし、数々のニューウェイヴ・ナンバーをヒットさせます。そして、ナーヴァスやザ・パラゴンズのような無名バンドの曲をカヴァーして斬新なサウンドを作り出しました。
また、当時あまり知られていなかったスカやレゲエ、ラップなどのエッセンスも果敢に取り入れ、パンク創始者としてだけでなく実験主義的なバンドとしての地位を不動のものにしました。
代表的なアルバム
Parallel Lines [恋の平行線]
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78年発売のブロンディにとって3作目のアルバム。ヒット曲「ハート・オブ・グラス」「サンデー・ガール」が収録されています。前の2枚にあったNYパンクらしさがなくよりポップな印象になりました。当初はニューヨークのアングラ系バンドとして活動していたブロンディーが、この傑作アルバムにより、才能あふれるポップバンドに脱皮したといえます。ディスコ、フレンチポップス、ニューヨークサウンド、ニューウエーブの諸要素が、全てポップスの透明で明快な風呂敷でまとめ上げられています。
Autoamerican [オートアメリカン]
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「恋の平行線」「恋のハートビート」でアンダーグラウンドからメイン・ストリームのバンドに成長したブロンディの全米No.1曲「夢みるNo.1」・「ラプチュアー」を含む大ヒット・アルバムです。ラップやスパニッシュ音楽などのストリート・ミュージックをオシャレに変身させたセンスは抜群。大ヒット曲「コール・ミー」はオリジナル・ロング・ヴァージョンで収録されています。
Eat to the Beat [恋のハートビート]
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79年にリリースされた4枚目。ワクワクするようなポップ・センスを集大成した作品でブロンディの,またヴォーカルであるデボラ・ハリーの最盛期と言っていいでしょう。マドンナ以前のセックス・シンボルとして一躍名を馳せたデビー・ハリーのあるときはクールに、あるときは優しく、またあるときは激しく、といったスタイルの変容ぶりが楽しく素晴らしく表現されています。





