カーリー・サイモン [Carly Simon]

よくも悪しくもアメリカン・ガール

カーリー・サイモンの音楽的特徴といえば、力強くハスキーな歌声と、それに反するかのような女性独特の繊細な曲のギャップといえるでしょう。その姿勢が真っ直ぐであったことが彼女の魅力でもあり、蹴ってでもあったといえます。

女性にしては低い声質と、ブルースをルーツとした曲が彼女を凛としたイメージを持たせていたのかもしれません。

アーティスト

カーリー・サイモン(1945年、米国ニューヨーク生まれ)

ヒストリー

ブームになった女性シンガーのうちの一人

最初、64年に姉とフォーク・デュオ・グループであるサイモン・シスターズを結成しますが、その活動自体は2年程で終わりを迎えます。そして、彼女はその後5年のブランクを追いて、71年にソロ・レコード・デビューします。60年代から70年代にかけてブームになった女性シンガーのうちの一人として活躍します。また、ソロ・デビューの71年にはグラミー賞新人賞にも輝きました。

ヒット曲としては、「幸福のノックターン」が10位、ミック・ジャガーと競演した「うつろな愛」は1位、そして映画「007私を愛したスパイ」の主題歌が全米2位になっています。意外と定期的にスマッシュ・ヒットを生んでいるんですね。

オープン・マインド

彼女の魅力はそのオープンなところだったと言えるでしょう。彼女の代表作『ノー・シークレット』といったタイトルや71年に当時の旦那であるジェームズ・テイラーと創った『ホット・ケーキ』ではジャケット写真が妊婦姿だったり、と実に開けっぴろげなところを見せています(そのほかにも、ノーブラ、キャミソール姿といったジャケットもあります)。よくも悪しくもアメリカン・ガールといったところでしょうか。


代表的なアルバム

ノー・シークレッツ [No Secrets]

ノー・シークレッツ
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カーリー・サイモン
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4 ソフトな肌触りのアルト声で癒されましょう。
4 うつろな愛・ノー・シークレッツ
5 1972年のミラクルボール
5 カーリー・サイモンの最高傑作アルバム!

【曲目リスト】

  1. 愛する喜び
  2. カーター・ファミリー
  3. うつろな愛
  4. フォンド・オブ・ロビン
  5. ノー・シークレッツ
  6. 私を抱いて
  7. 待ちすぎて
  8. イット・ワズ・ソー・イージー
  9. ナイト・アウル
  10. 瞳を閉じて

【ライナーノート】

全米No.1ヒット「うつろな愛」を含むこのアルバムは、少女と大人との間を揺れ動く女心を綴った情感のある曲が人々に支持されました。このアルバムにはローウェル・ジョージ、ポール&リンダ・マッカートニー、クラウス・ヴアマン等が参加しています。

このアルバムを代表する「うつろな愛」は、彼女にとって初のNo.1ヒットになっただけでなく、様々な話題を提供しました。その1つは、かねてから親交のあったミック・ジャガーがバック・ヴォーカルを担当していたことであり、もう1つはこの曲のなかで歌われている"空っぽな人"というのは誰のことなのかということでした。噂好きな人たちの間で、その候補にはミック・ジャガー、ジェームス・テイラー、クリス・クリストファーソン、ウォーレン・ビーティの名前があがっており、ラジオ局mもそれに便乗してモデル探しを行ったほどでした。定説ではウォーレン・ビューティといわれていますが、それも定かではないようです。

それはともかく、このアルバムは日常的をテーマにしており、シニカルな歌詞が特徴です。ジョニ・ミッシェルのような強烈な個性がない分親しみさすさを感じさせてくます。彼女らしさが良く出た一枚といえるでしょう。

でも、"空っぽな人"って誰なんでしょうね? すごく気になります。

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