70年代半ばにシカゴの郊外から登場したチープ・トリックの親しみやすいパワー・ポップは、当時のロック/ポップ・シーンにあふれかえっていた、生きた化石のようなバンド(ザ・フーやレッド・ツェッペリン)、ニヒルなパンクス(セックス・ピストルズ)、ダサいディスコ・グループ(ビー・ジーズ)の中で異彩を放っていました。ロビン・ザンダーのセックス・アピールと疾走感あふれる歌声、そしてリック・ニールセンが好んだ爆音ギターのフレーズがひとつになり、バンドは長きに渡って商業的成功を収めることになります。
チープトリックの人気はクイーン同様日本からだったと言っても過言ではないでしょう。その事実として、そのキャリアを大きく前進させたライヴ・アルバム『at 武道館』は、最初日本限定発売だったのですが、アメリカからきた観光客がアルバムに目をつけ、帰国後ラジオでリクエストをし続けたことから火がつき、米国でも「Budokan」というタイトルで発売(日本からの逆輸入という前代未聞の形でのレコード発売)され、結果その年の年鑑アルバムチャート4位という偉業をなし遂げました。このヒットにより、過去のアルバムも後から売上が伸びるという事態になりました。
その過去のアルバムに収録されていた「サザン・ガールズ」「甘い罠」といった今や伝説的なヒット曲は凄まじいほどの白熱ぶりで盛り上がり、ビッグ・スターとラズベリーズの解散以降は停滞気味だったアメリカのパワー・ポップ・シーンを再び覚醒させました。
その後の人気ぶりはすさまじく、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いであったチープ・トリックですが、80年代の活動休止状態など不遇の時代には、レコード契約も打ち切られ、完全に田舎のクラブ回りまで落ちた時期もありました。そんななかでもあきらめずにがんばりつづけた結果、「Frame(永遠の愛の炎)」のヒットにより華々しく復活を遂げました。そして、パワー・ポップの炎を絶やすまいとする多くの若手バンドたちから尊敬と共に迎えられました。
代表的なアルバム
In Color [蒼ざめたハイウェイ]
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チープ・トリック2枚目のアルバム(1977年に出た2枚目でもあった!)は、名盤であるデビューアルバムの鋭さを引き継ぐものではありません。デビューが"パワー"なら、これは"ポップ"なのです。『In Color』の核となっているのは、70年代半ばのデビュー前、中西部のバーで精力的に演奏していたころから書きためてきた、優れた曲の数々でした。バンドはプロデュサー、トム・ワーマンのバブルガム風のタッチを蔑んだが、優しく甘くなったチープ・トリックを日本の観客は武道館に招き、それに世界が続いたのでした。ファッツ・ドミノ風のピアノブレイクが入った永遠の名曲「I Want You to Want Me」、「Big Eyes」や懐かしい名曲「今夜は帰さない」収録。
Lap of Luxury [永遠の愛の炎]
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元祖オルタナ系バンドといわれるチープ・トリックの88年リリースの11作目。本作は、7年ぶりにオリジナル・メンバーがそろってレコーディングされました。この作品を発表するまでの何年か、ヒットに恵まれず地味なライヴ活動を強いられていました。しかし、雨が上がったかのように、タイトル・チューンのバラード「永遠の愛の炎」がスマッシュ・ヒットを記録。続いて、エルヴィス・プレスリーの56年の大ヒット曲をカバーした「冷たくしないで」が、彼らにとって初の全米No.1に輝くなど、強く復活をアピールすることになりました。(Amazon.co.jp 春野丸緒)
One on One [ワン・オン・ワン]
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ここのところ再評価の波がきているチープ・トリックのデビュー盤。センスの良さが随所に見られるメロディと、疾走感あふれるサウンドは今でも輝きを失っていません。
Cheap Trick at Budokan [at 武道館]
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チープ・トリックの名を世界中に知らしめた名盤。日本のファンが始めた「I Want You to Want Me」のさびの部分で、ファンが "クライング、クライング" といっしょに歌うのは、このアルバムで日本のファンが始めたことです。「ハロー・ゼア」から始まりラストの「今夜は帰さない」まで、一気にドライブしていきます。ライブ・アルバムでありながら、クオリティの高さは、ずば抜けたものがあります。
Heaven Tonight [天国の罠]
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トム・ピーターソンの12弦ベース、絶妙のストリングス・アレンジなど、持ち前のポップさにダイナミックさが加味され、チープ・トリックの出世作となった通算3作目。前作で確立させたチープ・トリックの世界に、今度はソリッド感が加わりました。このアルバムが発売された年、伝説の武道館公演が行なわれたことからもわかるように、脂の乗りきった時期の作品です。ヒット曲「サレンダー」「オン・トップ・オブ・ザ・ワールド」収録。
Dream Police [ドリーム・ポリス]
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長いキャリアの中でも、人気、実力共に頂点だったころの最高傑作。彼らの持ち味、キャッチーなメロディと、ハードな演奏、迫力あるボーカルの融合を充分満喫できるアルバム。スマパンのビリー・コーガンが敬意を払うなど、現在のパワーロックの元祖と呼ばれる彼ららしい楽曲群。幕開けを飾る「ドリーム・ポリス」の華やかなポップチューンや、「ヴォイシズ」の涙を誘う王道ロックバラードなど、どの曲も親しみやすく、ギターを中心とした重厚な演奏で、今聴いても興奮すること間違いなしです。(Amazon.co.jp 高市さとし)









うぅっ
タイトルがチープ・トリップになってる〜〜!!
(;_;)
管理人です。教えてくれてありがとう。こういう間違いは結構恥ずかしいです。
「Queenのファンだよ」さん、僕もクイーンは大好きです。
特に「オペラ座の夜」は好きですね。
また来てください!