レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害(れむすいみんこうどうしょうがい、REM sleep behavior disorder)とは、レム睡眠の時期に体が動き出してしまう睡眠障害の1つです。睡眠時随伴症に分類されます。   


レム睡眠行動障害とは

レム睡眠

睡眠は寝付いてから目がさめるまで一定のバイオリズムを辿ることが解明されています。人は寝付いてから約40分で深い眠りへ入り、その後約20分で浅い眠りに戻り、再び深い眠りへと入っていくというパターンを繰り返します。このパターンは一晩で4~5回繰り返し、目覚めていきます。 

レム睡眠とは体は眠っているが、脳が覚醒に近い状態にある睡眠のことを言います。REMはrapid eye movement(急速眼球運動)の略で、瞼の下の目の動きからきています。 このレム睡眠は上記のパターンでは脳波が目覚めへと向かう浅い眠りのときを指します。

レム睡眠時は全身の緊張が解けリラックスしている状態であり、「体の眠り」と言えます。浅い眠りとは言っても、起こすことは無理です。また、このレム睡眠時には人は夢を見ます。呼吸や心拍は変化する場合がありますが、これは夢の中で驚いたり泣いたりといった感情的な揺れがあるためといわれています。

これと対極の深い眠りはノンレム睡眠といいます。呼吸や心拍はゆっくりとなり、夢も見なくなります。こののんレム睡眠は「脳の眠り」と考えられ、心身の疲労回復に必要な睡眠と言われています。

レム睡眠行動障害の特徴

レム睡眠時には脳は覚醒時に近い活動をしており、全身の骨格筋は緊張が低下しています。そのため、通常であれば夢で見たことを行動に起こすことはありませんが、レム睡眠行動障害は何らかの原因で筋緊張の抑制が障害されるために夢で見たことをそのまま行動に移してしまうという症状が特徴です。

その中でも重要なのは、寝言や睡眠時の異常行動が本人の見ていた夢と一致することです。異常行動中に覚醒させることは容易であり、本人に夢の内容を確認しておきます。その結果夢とそのときの異常行動が一致してればレム睡眠行動障害の可能性があります。

このレム睡眠行動障害と似たような睡眠時の異常行動としてよく知られるものに夢中遊行症(夢遊病)と夜間譫妄がありますが、これらは覚醒させることが困難である上に、行動中の記憶はないことがほとんどです。


睡眠障害とは

睡眠障害(すいみんしょうがい)とは入眠、睡眠に何らかの異常のある状態を指し、1990年に発表された睡眠障害国際分類 (ICSD) では、睡眠障害を大きく4つに分類しています。

睡眠異常

睡眠自体が疾患であるものを指す。不眠症、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、睡眠相後退症候群など。

睡眠時随伴症

睡眠中に見られる異常な行動。夜驚症、夜尿症など。

内科・精神科的睡眠障害

精神病や不安障害、うつ病などに伴う不眠や過眠。

その他

未だ分類が正確になされていない、短時間睡眠者や長時間睡眠者など。


レム睡眠行動障害を克服するために

レム睡眠行動障害ばかりでなく、睡眠障害自体を克服するためには以下のようなことを気をつけましょう。これは睡眠障害ばかりでなく、健康は生活を送る上でも大切な要因となります。まずはぐっすり眠り、疲れた体と脳を休ませられるようにしてあげることが大切です。

ただ、心配事やストレスがあると睡眠に十分な効果が得られなくなります。そのためにも、

  • 就寝・起床時間を一定にする
  • 睡眠に適した温度になるように寝室の室温を調整する
  • 温めの風呂に入って心身の緊張をほぐす
  • 深酒をしない
  • 眠るときにリラックス出来る風景などを思い浮かべる
  • 眠れなくてもあせらない
  • 薬剤師の指導のもと睡眠誘導剤を利用する

といった方法を活用して、質の良い睡眠をとることが睡眠障害に関わらず、睡眠障害の治療の一環となります。

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