排卵とは?
子宮の左右には一対の卵巣があります。その卵巣は数万個という原始卵胞を持っています。これは思春期になるにつれて数が減っていき、思春期頃には数千個になります。思春期には脳下垂体からホルモンが分泌されるようになり、原始卵胞も成長していきます。それに伴い女性ホルモンも分泌され始め、子宮や乳房が発達していきます。
思春期になって月経が周期的になると、卵胞のうちの十数個が特に発育していきます。そのうちの一つが卵巣の表面に出てきます。さらに卵胞の中の卵子が卵巣の表皮を突き破って卵巣外に出て行きます。これが排卵です。
基礎体温と排卵日の関係
排卵は月経初日から約2週間後に始まり、排卵にともなって多量のエストロゲンが分泌されるようになります。排卵が終わると黄体ホルモンが分泌され、子宮膜を増殖させて妊娠しやすくしていきます。
排卵が正常に行われているときは、生理が来てから次の排卵日までは低温期、排卵日から次の生理の日がくるまでが高温期という基礎体温曲線を描きます。一番妊娠しやすいのは排卵日頃になりますので、基礎体温の観点から言うと、排卵日は低温期の最後の日前後と言えます。言い換えれば、基礎体温の高温期の始まる頃が妊娠しやすい時期と言えます。
排卵日とその症状
排卵日の症状として、低温期最後の日の頃になると透明で粘っこいおりものが増えてきます。それを指にとって親指と人差し指でこのおりものを伸ばし、10cm以上伸びるようでしたら排卵日が近いと言えます。
市販の排卵検査薬を使うと、生理周期の中間あたりで高まるLHホルモン分泌の濃度を調べられます。このLHホルモン分泌の濃度が最も高くなる一日が排卵日となります。排卵のときに、毛細血管などが切れて、少量出血する場合があります。これも排卵日症状のサインです。
排卵したあとの卵は12~24時間の間受精能力があります(ちなみに精子の方は射精後3日ほどです)。受精自体は排卵直後に(卵管内で)起こると言われていますので、卵が卵管に入ってくる一日前には膣内に精子が放出されていなければなりません。
排卵痛の症状
卵子が排卵されるとき卵胞が破け、そのことにより腹部に排卵痛の症状がでることがあります。これは個人差があり気づかないこともありますが、これも排卵日症状のサインといえます。
顕微鏡で見ると、排卵日が近づくにつれ唾液の模様が変わってきます。これは唾液の模様の変化を検査できるチェッカーが市販されているので、それを利用して排卵日を判定します。
排卵日と妊娠の関係
では、妊娠するためにどの日が排卵日といえるのでしょう?
排卵日が低温期の最終日であることから、基礎体温が最も下がった日が排卵日である、ととらえても良いでしょう(実際には若干ずれが生ずることがあります)。 ただ、これも人によってはっきりと低温期・高温期とわかる人、なだらかの曲線を描き、全体的には低温期・高温期がわかるものの、どの日といった特定が難しい人など、人それぞれです。自分の基礎体温表を眺め、自分なりのリズムを把握することが大切です。

