基礎体温とは?
体温には一日を周期としたリズムがあります。一日のうちで朝3時から6時ごろが最も体温が下がり、昼3時から6時にかけて体温は最も高くなります。その温度差は人によって違いはあるものの0.7℃~1.2℃くらいになります。人間が一定時間安静を保った後に、安息の状態で測った体温を基礎体温といいますが、この基礎体温は一日のバイオリズムの中で最も体温の低いときを指します。となると朝方の3時から6時にかけて測定しなければならなくなります。実際のところそれは不可能なので、目覚めてすぐに口の中の体温を測定しそれをその日の基礎体温としています。
寝ているときに女性は女性ホルモンにより体温が変化します。基礎体温は女性の生理と密接な関係にあり、基礎体温表をつけることによって月経の予定や排卵の有無がわかるため妊娠の可能性を測るバイオリズムとしても利用されています。
基礎体温と排卵日の関係
排卵が正常に行われているときは、生理が来てから次の排卵日までは低温期、排卵日から次の生理の日がくるまでが高温期という基礎体温曲線を描きます。一番妊娠しやすい日は排卵の頃になりますので、基礎体温の観点から言うと排卵日は低温期の最後の日前後、と言えます。
排卵日を知る方法としては
- 低温期最後の日の頃になると、透明で粘っこいおりものが増えてきます。それを指にとって親指と人差し指でこのおりものを伸ばし、10cm以上伸びるようでしたら排卵日が近い
- 市販の排卵検査薬を使うと、生理周期の中間あたりで高まるLHホルモン分泌の濃度を調べられます。このLHホルモン分泌の濃度が最も高くなる一日が排卵日となります。
- 排卵のときに、毛細血管などが切れて、少量出血する場合があります。これも排卵日のサインです。
- 卵子が排卵されるとき卵胞が破け、そのことにより腹部に痛みを感じることがあります。これは個人差があり気づかないこともありますが、これも排卵日のサインといえます。
- 顕微鏡で見ると、排卵日が近づくにつれ唾液の模様が変わってきます。これは唾液の模様の変化を検査できるチェッカーが市販されているので、それを利用して排卵日を判定します。
また、排卵したあとの卵は12~24時間の間受精能力があります(ちなみに精子の方は射精後3日ほどです)。受精自体は排卵直後に(卵管内で)起こると言われていますので、卵が卵管に入ってくる一日前には膣内に精子が放出されていなければなりません。
まとめますと、基礎体温の低温期の最終日である排卵日の一日前にセックスをすると妊娠する可能性が最も高くなる、ということになります。
基礎体温と妊娠の関係
基礎体温的には低温期にセックスをしないと妊娠しないと先ほど説明しました。では、そのセックスで妊娠したかをどのようにして知ることが出来るでしょう?
それには、まず自分の基礎体温の低温期と高温期を把握していることが必要になります。基本的には16日以上高温期が続いた場合はほぼ妊娠している可能性がありますが、高温期が普段から16日以上ある人もいるからです。高温期の長い人の場合普段のプラス2日ほど高温期が続けば妊娠の可能性が大と言えます。
排卵日と妊娠の関係
では、妊娠するためにどの日が排卵日といえるのでしょう?
排卵日が低温期の最終日であることから、基礎体温が最も下がった日が排卵日である、ととらえても良いでしょう(実際には若干ずれが生ずることがあります)。
ただ、これも人によってはっきりと低温期・高温期とわかる人、なだらかの曲線を描き、全体的には低温期・高温期がわかるものの、どの日といった特定が難しい人など、人それぞれです。自分の基礎体温表を眺め、自分なりのリズムを把握することが大切です。
後悔しないために
このように排卵と基礎体温の関係を知ることで、妊娠をある程度コントロールすることが出来るようになります。
しかし、これで万全かというとそうでありません。どんなにこのように計画的にセックスしても妊娠しやすいというだけで、必ず妊娠するわけではないからです。一方、このバイオリズムを無視すると、望まない妊娠という事態を招くことにもなります。
明るく楽しいセックス・ライフを楽しむために、コンドームだけに頼るのではなく、このような排卵・基礎体温のバイオリズムも取り入れるようにしたいものです。