医療費控除となる補聴器

補聴器とは?

補聴器とは、聴覚障害者の聞き取りを補助する器具です。内蔵されたマイクで音を拾い、それを内蔵アンプで増幅して大きな音へと変えます。日本で発売している補聴器メーカーには、オムロンやシーメンスなどがあります。

この補聴器は1960年代に初めて作られました。そのときは弁当箱ほどの大きさがあったようです。70年代になると、タバコの箱ほどの大きさになり、「ポケット補聴器」などと呼ばれました。これはちょうど胸のポケットに収まるほどの大きさくらいであることから命名されたようです。

1980年代になると、さらに小さくなり、耳に引っ掛けるような形の「耳かけ補聴器」が、1990年代には耳の穴に入れるタイプの「耳あな補聴器」が登場しました。

大きさの進化が終わると、今度は性能に目が行きました。2000年代になると、アナログ補聴器からデジタル補聴器へと進化します。これは、アナログ補聴器がずべての音を拾うのに対し、デジタル補聴器は人の声だけを増幅し、それ以外の雑音をカットするというものでした。これは周波数を調整することで得られた技術なのですが、このように技術的な開発に費用がかかったため、アナログに比べてデジタル補聴器は値段が高い、という欠点も出てきました。


医療費控除の対象となる補聴器

医師が治療のために必要と認めた場合、補聴器は医療費控除の対象となります。医療費控除の項目には以下のような項目があるからです。

「医師等による診療や治療をうけるために直接必要な、義手、義足、松葉杖、義歯、補聴器などの購入費」

ただし、医療費控除を受けるためには、年間10万円以上の医療費か年間所得合計の5%以上になった場合のどちらかでなければいけません。オムロン、シーメンス等の補聴器の値段は2万円から5万円と結構高価なので、購入した場合は申告できるよう領収書等を取っておくことが必要です。


進化する補聴器

補聴器自体は年々進化しています。単に音を増幅する、という目的だけから、どこまで自然な聴覚へと近づけるかを追求しています。

人工内耳

人工内耳(じんこうないじ)とは、聴覚障害者の内耳の蝸牛に電極機器を接触させ、聴覚を補助する器具のことを指します。人工内耳は通常、どちらか片方の耳につけるため、埋め込み手術をした後、音に慣れるために1~2ヶ月ぐらいのリハビリが必要になるようです。

この人工内耳は手術で耳の中に埋め込むため、外見上は何もしていないかのように見えます。この人工内耳は補聴器と比べて、水泳や入浴もそのままできるという利点がある一方、やはり体内に器具を埋め込むため、抵抗がある人も多いようです。

この方法、聴覚を取り戻したい人にとっては有効な技術です。しかも健康保険が適応されます。

骨伝導補聴器

骨伝導(こつでんどう)とは、振動する物体を頭部、頸部(乳様突起が用いられることが多い)に接触させることで音を聞く方法です。音の一部が外耳、中耳を介さずに、直接内耳に到達すると考えられているため、骨伝導を利用した補聴器は、外耳、中耳に傷害のあるタイプの伝音性難聴に有効であるといわれます。

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